1997年デジタルサーカス 横浜ランドマーク ドッグヤードガーデン
ネット黎明期の1996年から98年にかけて、ゲームメディアを運営していました。日夜取材に明け暮れていたころに撮ったイベント写真が多数あるのですが、ネットを検索してもあまり見かけなかったので放出しておきます。
ニンテンドースイッチは社会に受け入れられるゲーム機となるか?
3月3日に発売となるニンテンドースイッチ、その魅力は2つのジョイコンを使った新しい遊びです。そして、その遊びを外に持ち運ぶことができるという、これまでにないコンセプトのゲーム機となっています。
据え置きだけど持ち運べる、って、もはや据え置き機と携帯機ってどういう切り分けなのかわかりませんが(従来は画面がついててスタンドアロンで遊べるのが携帯機だったと思っていましたが…)、携帯ゲーム機が弱い海外で売るためにもハイエンドなゲーム機である、ということを前面に押し出していると感じました。PS4などに比べるとグラフィック性能やCPU性能は劣りますが、個人的にはかなり高い性能を詰め込んでいるなぁ、と思っています。
従来据え置き機に不要だった液晶画面とバッテリーをわざわざ搭載することで、コストも上がるし、普通に考えれば茨の道を行く選択と思うのですが、敢えてそうしたのには、「TVを使わず家のどこでも遊べる」というWii Uで提案したメリットに加えて、「スイッチを持ち寄り遊ぶ」提案をしたかったのでしょう。
ハイエンドなゲームをみんなで集まって遊ぶのは、日本ではほとんど聞かれませんが、「LANパーティ」というイベントに近いです。各々がデスクトップPCを会場に持ちより、LANで繋いでFPSなどを遊ぶゲーム大会でDoomやQuakeの時代から行われていました(当時はネット回線が弱かったですからね)。それを手軽に楽しめるようにした感じでしょう。みんながPS4を持ち寄ることも不可能ではないですが、スイッチの方が圧倒的に手軽ですよね。CoDやBFみたいなタイトルが出てくれば、スイッチパーティみたいなイベントが行われたりしそうです。
もちろん、SkypeやLINE通話しながらオンラインで遊ぶことも出来ますが、持ち寄って遊べば、お互いに顔も見える盛り上がりそうです。おなじみ「マリオカート」の最新作(4/28発売)、スイッチならではの体験をもたらす対戦格闘スポーツゲームの「ARMS」(春発売)と複数人で遊べるゲームが続きますし、「ストII」「ボンバーマン」の新作も出るし、日本における大本命「スプラトゥーン2」も夏に発売されます。これから夏にかけ、スイッチを持ち寄り楽しむ姿を各所で見かけることになりそうです。
■どんな場所で遊ばれるのか?
従来、家の外で据え置きゲーム機を遊ぶことはできませんでした。一部、据え置き機やソフトがおいてあるゲームバーというのがありましたが、ゲームソフトは著作権法で「映画の著作物」として取り扱われ、「上映権」が認められているので、この営業形態はアウトです(ソフトを持ち込めばOK、本体だけなら良いなど諸説あります)。でも、自分でハードとソフトを持ち込めば問題ありません。スイッチドックとモニターを常設・開放するゲームバーはおそらく問題なく営業できます。もしそんなお店があったらスイッチユーザーのたまり場になりますよね。もしかすると任天堂は、スイッチドックをカラオケ屋とかゲームバー、ネットカフェなんかに降ろしたりするんじゃないでしょうか。
これ、個人的な希望も多分に含みますが、先のゲームバー、スプラトゥーンが大盛り上がりしていた時にかなりお客を集めたようで、スプラ2やそれに続く対戦のアツいゲームが複数リリースされれば、ちょっとした社会現象になるのでは?なんて思います。
あと、年々減りつつあるゲームセンターの復権もワンチャンあると思っています。最近のTVゲーム筐体は「汎用化」されていて、ネットを通じてゲームソフトが配信されています。この汎用筐体にドックが付いたら…。スイッチをセットすれば店内で遊べる、なんて取り組みも、もしかしたらあるのかな、あったら良いな、なんて思っています(筐体の時間貸しみたいな料金体系ですね)。スイッチは対戦型ゲームが多いし、店員さんによる実況もあったりしたら、連日ゲーム大会イベントで盛り上がりそうです。
さて、変化球・予想から書きましたが、普通に考えれば職場や学校、マクドナルドみたいな場所での盛り上がりがまず最初に起こりそうです。これまでも、3DSやVitaなどで遊んでいる人がたくさんいました。ここにハイエンドなゲームが登場するわけです。ARMS辺りは新しい体験にも関わらず、瞬間的に遊び方が伝わりますし、ストII、ボンバーマンなんかはもともと知ってる人も多そうです。そんなゲームの画面をみんなが覗き込んでいたら、周りの人も巻き込んで盛り上がりそうです。プレイ画面を動画サイトに配信する機能も将来予定されているそうですが、動画サイトは興味のある人しか見ませんからね。
ただ、公共の場ですから「うっとおしいな」と思う人も出てきそうです。店舗、地域、自治体ごと、今後、いろんなルールが生まれるんでしょうね。任天堂は、もともと家庭で嫌われないゲーム機を心がけていました。今後は、パブリックな場所…社会にどれだけ嫌われない仕組みを作っていくかが鍵を握っていると思います。
手軽に持ち運べることで、どこでもゲーム空間に変えることのできるスイッチ。ソフトはどんどん出てくると思いますが、それ以上に、任天堂が普及のため、どういった手を打ってくるかが楽しみです。
3ヶ月で-8.4Kg 40代のダイエット備忘録
昨年10月頭からダイエットを始めた。
結論としてはなかなかいい感じで、約3ヶ月で8.4Kg減。
きっかけは、健康診断の結果が芳しくなかったこと。脂質異常と診断され、かかりつけの医者へ通院しろ、とのお達し。
医者へ行くと、薬での治療もあるけど、まずダイエットをしてみましょう、と諭されました。昨年はE判定で、今年F判定に悪化してたこと、年齢も年齢だし、ちょっと痩せたら好きなTシャツを着られるし…みたいな感じで頑張ってみました。
3ヶ月の体重変動と食事の記録はこちらのスプレッドシートにまとめてあります。
10月:最初の1ヶ月で4Kg減
医者曰く「和食中心にせよ」「適度な運動をせよ」。んなーこたーわーってるよ!と、今までは理解だけして実行してなかったんだけど、しぶしぶ実行に移した結果、10月だけで4Kgちょい減りました。これはもろもろ数値適正になっちゃったんじゃないの!?と、医者へ行ったところ、コレステロール値がまだ基準から外れているとのこと。原因は牛乳かゆで卵か、ということで、心当たりのあった「ゆで卵」を控え目にすることに。次回、2ヶ月後に再検査に来なさい、とのこと。
ちなみに、運動綿においてはApple Watch(初代)が非常に役立ちました。これ、運動量・歩数が可視化されるんですね。「今日はまだ全然歩いてないな。二駅歩いて帰ろう」…という具合に、かなりモチベーションにつながりました。
11月〜12月:周りに痩せた?と言われるように。しかし停滞期…
その後もダイエットを継続し、11月に2Kgちょい減りました。この頃から「痩せた?」と周りに言われるようになりました(ダイエット宣言はほとんどしてなかった)。
そして12月〜1月頭。いろいろと誘惑が多い季節でしたが、最初に比べて減らなくなってきたので、筋トレを追加して、さらに2Kgちょい減り、結果80.2Kg→71.8Kgとなりました。
1月10日:再々検査の結果、各種パラメータが基準内に!
つい今朝方、再検査に行ったところコレステロール値も基準内に収まってて、ちょっとした達成感を覚えました。数字見える化するとダイエット楽しいw
今年中に65Kgぐらいまでは落としたいかな。
制限したことや苦労は以下に箇条書き
基本的な心がけ
- 3食きちんと摂る
- 体重、体脂肪は毎朝記録
- 摂取内容、カロリーも出来る限り全部記録(google spread sheet)
- 食べ順ダイエット(野菜>汁物>メイン)を実践
- 空いてないときは少量で済ます。無駄に腹いっぱい食べない
これが結構大きかった。いままでは「夕飯だから」と言って作って食ってたんだけど、今は腹減ってないときは量を絞っている。 - 時間は不規則(朝だけ固定、昼、夜はそれぞれプラマイ3時間ぐらいの時差はある)
- 最初の1、2ヶ月は1日最低1万歩ノルマにしていて、出社と帰り、一駅歩いてた。
- 食べすぎたなぁ、というときは少し多めに運動を行った。
- 運動は早足で歩くことをかなり意識。空いている道を時速6〜7キロぐらいで40〜50分ほど。ポケモンGOプラスを持っているので、アメGETがはかどりました。
昼ごはん
- 昼は外食が多いので野菜の食べられる定食屋を選択
- 大戸屋、米どころん、やよい軒、野菜の王様(野菜ビュッフェ)
- 選ぶメニューは鶏肉系、魚系、鍋系。大戸屋ならもろみチキン、かあさん煮+グリーンサラダ、鍋系。米どころんは魚、大根のそぼろあんかけ、唐揚げ、スンドゥブ。たまに追加サラダや納豆をプラスすることも。やよい軒なら鯖味噌、各種鍋系。
- 昼のコメは小ライス五穀米を3〜5割分量ほど(定食屋によっては言えば最初から減らしてくれる)。
- ちなみに、一番好きなのは大戸屋かな。旨いし、安い。追加のグリーンサラダは非常にコスパに優れています。
- 野菜ビュッフェは、ちょうど葉物の値段が上がってた頃で、好きなレタスなどが減ってしまったためほとんど行かなくなってしまった。
夕飯
- 夕飯は遅くとも22時までには摂る
- 夕飯はほぼライスなし(おじやのときにおにぎりの1/3量程度弱食べる程度。出汁を吸ってかなり膨らみます)。とてもお腹が空いているときは野菜と豆腐をマシマシにして食べる。
- 夕飯は基本自炊。鍋(白菜、ニラ、豆腐、大根、もやし、豚肉、鶏だんごなど)、大根と鶏ささみの煮物、鶏ささみの焼き鳥、ホワイトシチュー(玉ねぎ、白菜、ブロッコリー、もやし、鶏だんご、豚肉など)
- ちなみに、ホワイトシチューに豆腐が結構合います。豆腐をチンして水分減らすとチーズみたいになってかなりウマイ。
- たまにオリジンの惣菜(野菜系おかず+ゆで卵など)、コンビニのおでんや鯖味噌、鍋(セブンイレブンの鶏だんご鍋はかなりヒット)など。
- 夕飯も(鍋だろうとなんだろうと)出来る限りサラダを毎食用意し、まずサラダから食べる(生野菜で150gぐらい)。ドレッシングはキューピーのカロリー半分ごまドレ。これと鍋(白菜1/8、豆腐半丁ぐらい)食べると相当腹いっぱいになる
- 小腹が減ったら魚肉ソーセージ、スモークささみ。スモークささみは、ささみ好きにはたまらないです。150円ぐらい、30Kcalぐらいで超ウマイしタンパク質摂れる。コンビニで手軽に買える。
最近1ヶ月
- 夕飯については、上記を基本的に続けてるが、ゆで卵(コレステロール)は減らした。
- 焼肉、ビール解禁(と言ってももともとそんなに行かないし、飲まない)
- 下手なダイエットは筋肉量のみ減る、、という話を聞いたので、筋トレ(腕立て伏せ、プランク)を始めた。筋トレなんて何年ぶりだ!?
- 週末の昼はトンカツとか好きなものを食べてる(ただし、食べ順は意識、ライスは少なめ)
- ラーメンはまだちょっと怖くて手が出せてないが、カロリー量のわかってるインスタントラーメンは週1回ぐらい、朝とか昼に食べている(なんか無性にチキンラーメンを食べたくなってしまった)
- 寿司(回転)は8皿+サラダ+味噌汁 ぐらいなら大丈夫かな(昼限定)、という感触
- インドカレーは1ヶ月1回ぐらい食べてる
- 間食(チョコレート2、3かけらとか大判焼き、大福とか)解禁。ただし摂取カロリーには気をつけている。
- 当初に比べてカロリーチェックは大雑把になってきてるかな。。
苦労いろいろ
- 夜飯は嫁にも付き合ってもらってる。申し訳ない…。嫌いなものを抜くなど(人参、きのこ類)気を使っている。
- 夕飯は自分の担当なので、嫁が食べたいものは休日の昼に作ってあげるなど。
- 11月以降、葉物…とくにキャベツ・レタスが高騰。冷凍に向いてる白菜を安いとき(と言っても1/4で150円ほど)に買いだめてざく切りにして冷凍。
- 外食で残すことが多くなり(量減らせるときは減らしてもらってるんだけど)、罪悪感が。オリジンは食べる分しか買わないし、大戸屋、米どころんはご飯量を調整できるからありがたい。
- 停滞期でも気にしない。ちゃんとカロリー記録・コントロールしていれば、いずれ減るし、と気楽になれます。
- 衝動的に食べたくなるときは、まず考えてからにしている。少し考えるとそんなに腹が減っていないことに気づく。
- 雨の日・休日は歩く量が少ないのでFF15やMiitopia遊びながら踏み台運動。
- 誕生日や旅行で食材を選べない(ホテルの夕食など)場合は、炭水化物は半分〜1/3程度にセーブし、デザート類はフルーツ以外は一口程度にしている(残してごめんなさい)
- いままで夕飯どんだけ手抜きしてたのかということがとても良くわかる。。
- 筋トレキツイ
副作用
- 食費が減りました(野菜高いはずなのに。自炊が増え外食が減ったせい)
ニンテンドースイッチはコミュニティの中心となるハードではないか?
2016年10月20日、 PSVRで盛り上がってる最中、突如「ニンテンドースイッチ」が発表されましたね。
発表内容について、賛否あると思うのですが、きっと今回発表されたのは概要だけで、じつはまだ、世間が「おおっ!」となる、コンセプト・仕様は明かされていないのではないかな、と睨んでいます。
任天堂がスマートデバイスでゲームビジネスを展開することにしたのは、ゲーム専用機ビジネスに対する情熱や展望を失ったからではありません。むしろ、どうやってスマートデバイスを活用するか決めたことで、今まで以上にこれからのゲーム専用機ビジネスへの展望や情熱を持っています。ゲーム専用機で展開されている素晴らしい価値のあるゲームソフトについて、世界中のより多くのお客様に対して、認知してもらうきっかけを作るためにスマートデバイスを活用するこのアプローチが合理的だと考え、決断しました。ちなみに任天堂がゲーム専門機ビジネスに対する情熱を持ち続けていることの1つの証明として、今のビジネス環境に適合するために任天堂は全く新しいコンセプトのゲーム専用機プラットフォーム、開発コード「NX」として現在開発中です。今は具体的なことをお話する段階ではありませんが、詳細は来年にお話できると思います。スマートデバイスは最も間口が広く、多くのお客様とつながる可能性が高いデバイスと言えます。そこで、お客様をゲーム専用機にいざなうことができるよう、スマートデバイスとゲーム専用機の間に、架け橋をかけていきたいと考えています。
そしてスマートデバイスを通じて任天堂とつながり、任天堂IPに興味を持ってもらったお客様にはよりプレミアムなゲームプレイ体験を、任天堂ゲーム専用機を介して提供したいと思います。
2015年3月17日【全文】任天堂とディー・エヌ・エー(DeNA)、 業務・資本提携に関する共同記者発表会 - ログミー
故・岩田前社長はこう仰ってました。10月20日に発表されたスイッチの映像は、あくまで情報感度の高いゲーマー層に対するラブコールで、真のコンセプトはまだ隠していると思うのです。スイッチの発表では、先の引用の
むしろ、どうやってスマートデバイスを活用するか決めたことで、今まで以上にこれからのゲーム専用機ビジネスへの展望や情熱を持っています。
スマートデバイスとゲーム専用機の間に、架け橋をかけていきたいと考えています。
これらの部分について、まったく触れられていません。何らかのカタチでスマホ連動することは確実と思います。
高性能なゲーム機を外に持ち運べるといっても、もうゲームはスマホで十分って思ってる人は相当多いと思うんです。
周りを見れば、ポケモンGO(これは直接任天堂のIPではなく、株式会社ポケモンのIPで、開発・販売はNianticですが、関連を持てるという意味で)は相当広がっていて、学校や職場の友達や同僚で遊んでる人も多いですよね(まぁ、都心部中心かもですが)。
いまのままでも楽しいし、コミュニケーションも十分成立しているけれど、そこにスイッチを付け加えることで任天堂は何を考えているのか。「タブレットになって、Android OSを積み、既存のゲームを遊べるようにするのでは?」なんて予想を見かけましたが違うと思っています。
任天堂のビジネスは「ハード・ソフト一体型のビジネス」という説明が岩田からありましたが、言い換えると、テクノロジーがエンターテインメントとうまく結び付いて、ゲーム機を作り出すことだと思います。そのような中で任天堂自体は、ハードの生の性能を前面に押し出すような会社ではないと思っています。ですから、そのテクノロジーをいかにエンターテインメントのバリューに増幅できるかということにずっと注力してきました。そういう意味ではテクノロジーはあくまでも黒子だと思っています。ですから、明らかにみなさんに分かる「アンプリファイ(増幅)」をエンターテインメントバリューとして今のところ提供できなかったというところに対しては、あまり言い訳はしたくありません。
これは、任天堂の2014年1月30日(木) 経営方針説明会の引用ですが、ここの言葉を借りると遊びのアンプリファイ、いまよりもっと面白くしてやろうということと思っています。既存のタブレット、スマホゲームが遊べます、というだけでは任天堂にとって何もアドバンテージが無い状態ですよね。そんなビジネスを任天堂がするとは思えません。
ここで思い出したのが、昔、任天堂が提案していた「コネクティビティ」と言うしかけ。ゲームキューブとゲームボーイアドバンスを4台ケーブルで繋いで高度な遊びができる、というものです。面白いゲームを作ることにかけてプライドのある任天堂は、スマホコミュニティの中央にスイッチを据えることで、より面白くしてやる!とか、考えたのではないでしょうか。
ゲームキューブ+アドバンスの遊びは、画期的で面白かったのですが、なかなかそういう環境をつくるのが難しかったんですよね(GBAを持っている友達4人で、ゲームキューブのある家に集まって遊んだ人、何人いるんだろう…)
▲こんな面倒な接続もいらない!(Wikipediaより引用)
『Nintendo Land』は、二つの画面があることを最大限に活かして、任天堂らしい遊びをリビングで楽しんでいただくという意味では、4、5人がリビングで集まれば絶対に面白いという確信を持っていますが、1人での体験はどうだったかというと非常に弱い面があります。
これも2014年1月30日(木) 経営方針説明会の引用ですが、書かれている通り、Nintendo Landは5人で遊ぶとすごく楽しいんです。でも、それを一体何人が楽しめたんだろう?という風に思います。
でも、今、スマホでポケモンGOやってる友達や同僚が3人、4人集まることは少なくはないですよね。不忍池に行けばグループでポケモンゲットしてる人がごろごろ居ます。このうち、ひとりがスイッチを持っていて、真ん中に置くことでより楽しいゲームが遊べるとしたらどうでしょう。
ポケモンGOで育てたポケモンを使い「ポッ拳」のようなスタイルで対戦プレイをしたり、みんなの「ちかくのポケモン」表示から今のポケモンの場所を推理できるマップが表示されたり、遊びを広げることができます(自分のアイデアがヘボいので、コレが楽しい提案かはさておき)。
手元のスマホは個人の画面、中央のスイッチは、全体マップとかみんなの情報が集約される、神様視点の画面、といったことも出来るでしょう。任天堂にはゲームキューブとアドバンスのときに考えたアイデアのストックが色々あると思うんですよね。
そしてスマートデバイスを通じて任天堂とつながり、任天堂IPに興味を持ってもらったお客様にはよりプレミアムなゲームプレイ体験を、任天堂ゲーム専用機を介して提供したいと思います。
スイッチの概念がウケるかどうか、じつはもう結果は見えていると思っています。「ポケモンGO Plus」という、ポケモンGOを快適に遊べる周辺機器が販売されてます。スイッチはまさにこのポジションなんだろうな、と。
2017年3月に、スマホ版「どうぶつの森」が出るそうですが、スイッチにつなぐとみんなが集まれる場所があって、マリオパーティみたいなゲームが遊べたり、スプラトゥーンのように「どうぶつ村のフェスはスイッチに繋がないと参加できない」、みたいな仕掛けもできます。
同じく3月に出る「ファイアーエムブレム」も、全体マップや、味方ユニットの情報がスイッチ側に常時出てたりしたら遊びやすいですよね。
この逆パターンもあるかもしれません。スプラトゥーンの新作が発表されましたが、マップ画面がなくなっていました。ボタンを押している間マップが表示される、みたいな方法もあるかもですが、スマホの画面にマップが出てたらどうでしょう。
ジョイコンでスマホを挟むようなコントローラーであればタッチインターフェースがあるのでスパジャンもバッチリです(いちいちセットするのが面倒なので、まぁ、さすがにこれは無いと思いますがw)。レイテンシーやスマホ画面の大きさによる体験の違い、そもそもスマホ持ってない人はどうするの!?と、課題も多く妄想の域を出ませんが、「バトルフィールド4」「1」はスマホ、タブレットに常時全体マップを表示できるので、無くはないかなぁ、と。
「ハイスペック・高度なゲームが遊べるゲーム機」という分野ではPS4とかXboxOneがシェアで先行しているし、成熟していて、今以上に市場を拡大するのはちょっと厳しそう。同等性能にしてサードのマルチが等しく発売されても任天堂のアドバンテージは自社ソフトがあるぐらいです。
携帯ゲーム分野も、ひとり1台浸透しているスマホが強い。それらと戦うのではなく、今一番大きな市場のスマホゲーム領域におけるマウントを取る…他社がまだ手を付けてない…より面白くアンプリファイするためのプラットフォームを作ることで、共存共栄の道を選んだのではないか。もちろん、普通のゲーム機としての性能も備わってるから、ゼルダのような一人でじっくり遊べるゲームも作ることができる。(ただ、スマホ向けのスピンオフゲームとかいくらでも作れますよね。プレステとポケステ、ドリキャスとビジュアルメモリみたいな関係)
これは、テレビの存在しなかった125年前に創業した任天堂が、かつてテレビをメディアとして積極的に活用するようになったことと、構造的には同じです。スマートデバイスはいまや人々が、パーソナルに社会と繋がる窓に成長しているわけですから、活用しない手はありません。
パズドラもモンストも3DSにソフト出てますが、直接的にスマホとの連動は無いですよね。スイッチがスマホと連動できるならば、スマホ版パズドラの世界をスイッチで拡張したりもできるわけです。
ゲーム作る・運営する人からすればあっちもこっちもで大変にはなるのですが、既存のビジネスを拡張出来するアプローチってのはありませんでしたよね。むしろ、ニンテンドースイッチからスマホゲームに拡張するアプローチも出来るわけです。サードパーティもビジネスとして取り組むことでチャンスが広がることになるのではないでしょうか。
これまで、任天堂はゲーム人口の拡大を目的として、家族に嫌われないゲーム機、Wii、Wii Uを提案してきました。Wiiは家庭を中心に拡大させることができました。DSは人づて、口コミで拡大していきました。(3DS、Wii Uはゲーム人口の増加という意味では正直上手く行ったとは思えませんが、スプラトゥーンのような新しいIPを創出することができました。ソフトの互換がなくても、IPは継承できますからね)
そんなわけで、ニンテンドースイッチは、みんなの中心・コミュニティの中心となることで、人々を巻き込み、ゲーム人口を拡大させる、そんなハードなのではないかなぁ、というお話でした。
【初公開映像】Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)
スプラトゥーン新作、超楽しみ!